ちょっと待って!ちびたん[初めての産院編②]

まだ呼ばれない

到着して受付してから1時間半が経過していました。

病院が混む時は長い時間待たないといけないのは分かっていましたが、私は腰の痛みと貧血で座ってるのさえ苦しくなってきていました。

ボーッとする頭の中で

このまま倒れたらどうしよう。注目の的になってしまうのは恥ずかしいなぁとか

本当にお腹に赤ちゃんがいるのかなぁ、高校の時からずっと出来にくいって言われてきたのにそんな奇跡みたいなことが起こるのかなぁ、もし本当に赤ちゃんがいたらこれからどうしよう、赤ちゃんがいないって言われるのも嫌だなぁとか

そんな事ばっかりずっと考えていました。

そしてとうとう、助産師さんがぐったりしてる私を見つけ、「病棟の陣痛室が空いてるから、そこで少し寝てて大丈夫よ!倒れちゃダメだから今すぐ行きましょう!」と連れて行ってくれました。

(懸念した注目の的に無事なりました)

完全個室の陣痛室はベッドとソファとテレビ、あとNSTの機械だけ置かれていて静まり返っていました。

私はベッドに寝転がり腰の痛みに耐えているといつのまにか眠りにつき、

赤ちゃんを産む夢を見ていました。

ここが産婦人科だからなのか、赤ちゃんを看てもらいに来たからなのか分かりませんが、なんだかとっても不思議な感覚でした。

しばらくちゃんと眠れていなかったからか、この時久しぶりに熟睡でき、次に目が覚めると

3時間弱経ってました。

そしてずっとソファに座ってくれていたパパ。

めっちゃ体が痛くなりそうな姿勢で座ったまま寝ていました。

陣痛室を出ると午前の診察時間が終わっており、診察に来ていた妊婦さん達はみんな帰っていました。

私達はそのまま内診室へ呼ばれ、いよいよ診察の時間がやってまいりました。

 

「この黒い小さいのが赤ちゃんですよ。」

 

 

赤ちゃんいた。

 

黒い影の中で見つけるのが難しかったけど赤ちゃんいた。

お医者さんからすると日常のことなので、淡々としていましたし、ドラマで見るような「おめでとうございます!」って言うのもないし、「わ~!赤ちゃんだ~~~っ!」ってテンションもなく

ただただパパと小さな小さな赤ちゃんの粒を見て、

「いてくれたね」「小さいね」と優しく呟いていました。

この時 妊娠2ヶ月。

本当に初期の初期で気づいた妊娠でした。

今、私の目の前で元気に暴れ回っているぐっちゃんの心音さえもまだ確認できないくらい小さな時期でした。

 

我が子が写ったエコー写真が、私たち家族の初めての記念写真の様で、家に帰ってからもずっとずっと眺めていました。

次の病院は2週間後。

この日もまた夜眠れなかったのですが、パパと眠くなるまでずっとぐっちゃんの名前を決めていました。

 

 

つづく

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